バナナペーパーの表裏で触り心地・印刷はどう変わる? 匂いや作られ方、対応できる印刷物まで一挙解説
近年注目されている、バナナペーパーは、本来廃棄されるバナナの茎から取れる繊維に、FSC認証紙などのパルプを混ぜて作られています。
表面は和紙のような素朴で温かみのある手触りで、バナナ特有の甘い匂いはなく、通常の紙と同様の香りで使いやすいのが特徴です。印刷すると、茎の繊維がうっすらと透けて見える独自の自然な風合いに仕上がり、写真や色ベタは少し沈んだレトロな色合いになります。
その独特な質感を活かし、企業のSDGsを伝える名刺や会社案内、個性を出したいパンフレットやパッケージなどの印刷物に適しています。
目次
バナナペーパーとは

バナナペーパーとは、果実を収穫したあとに廃棄される「バナナの茎」から繊維を取り出し、紙へと生まれ変わらせた環境配慮型の素材です。 表面にうっすらと見えるバナナの繊維と、和紙のようなあたたかみのある質感が特徴で、森林の保護や途上国の貧困解決に直結するエシカルな紙として注目されています。
バナナペーパーはどのようにつくられるのか

バナナペーパーができるまで
- バナナの茎の繊維を取り出す
- 繊維をパルプを混ぜる→取り出したバナナの茎の繊維とパルプを水で混ぜる。
- すく(抄紙)→網(ワイヤー)の上ですくって、紙の層を作る。
- 圧をかける・乾燥→水分を絞り、乾燥させて紙を作る
- 完成!
バナナペーパーには表裏がある?
質感の違い
バナナペーパーをよく見て触ってみると、実は表と裏で質感が大きく異なります。
表面:ツルッとしていて手触りがなめらか。文字や印刷がきれいにのりやすい。
裏面:ザラザラとしていて、バナナの繊維特有の凹凸やあたたかみが強く残っている。
「どちらが正しい」ということはありませんが、名刺やパンフレットを印刷する際は、基本的にはなめらかな「表面」にロゴや文字を載せるのが一般的です。
表
指でなぞるとツルツルしており
なめらかさを感じることができる。
裏
指でなぞるとザラザラしており
繊維を感じることができる。
筆記性の違い
表面と裏面で筆記性に違いは見られません。
鉛筆やボールペン、サインペンなどで書いた文字の見た目に違いはなく、それぞれを用いて文字を書く際の筆記感にも変わりはありません。
表
裏
なぜ表裏によって触り心地が異なるのか

バナナペーパーに匂いはあるのか
バナナペーパーにバナナの匂いはありません。 通常の紙と同じように無臭(紙そのものの匂い)です。
その理由は、バナナペーパーの製造工程にあります。
1. 使うのは「果実」ではなく「茎」だから
バナナ特有の甘い香りの成分は、主に私たちが食べる「果実」に含まれています。バナナペーパーに使われるのは、果実とはまったく別の組織である「茎(偽茎)」の強靭な繊維の部分なので、もともとあの甘い香りはほとんどありません。
2. 製造工程でしっかり「洗浄・加熱」されるから
茎から繊維を取り出す際、汚れを落とすために何度も水洗いを重ね、熱をかけてじっくり乾燥させます。このクリーンな製造プロセスのなかで植物由来の雑味や匂いは完全に消え去り、一般的な紙と変わらない、清潔で使いやすい紙へと仕上がります。
甘い匂いや独特な青臭さがないからこそ、名刺としてビジネスシーンで配っても違和感がなく、匂い移りを気にする食品のパッケージや、ノートなどにも安心して使うことができます。

バナナペーパーで作ることができる印刷物
独特の温かみのある風合いが特徴のバナナペーパーは、さまざまな印刷物に対応しています。
第一印象で環境配慮への姿勢を伝える名刺をはじめ、イベントや商品の魅力を届けるチラシやパンフレット、ブランドのこだわりを包み込む包装紙、そして手元に残るポストカードなど、幅広い用途でご活用いただけます。
名刺
表
裏
包装紙
包装前
包装後
ポストカード
表
裏
まとめ
バナナペーパーは、廃棄されるバナナの茎を活用し、森林保護や貧困解決にも貢献できる今注目のエシカルな紙です。和紙のような温かみのある風合いを持ち、バナナ特有の甘い匂いもないため、ビジネスから日常まで幅広いシーンで安心して使用できます。
また、なめらかで印刷がきれいにのる「表面」と、ザラッとした繊維の凹凸やレトロなかすれを楽しめる「裏面」という、表裏で異なる豊かな表情をもつのも大きな魅力です。
第一印象で環境配慮への姿勢を伝える名刺や会社案内、個性を出したいパンフレットやパッケージなど、独特の質感を活かしたオリジナルな印刷物をぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
